01 / BACKGROUND

背景と記録

オラン・イカンについて現在容易に参照できる情報は、後年にまとめられた短い解説や、それを再話した記事が中心である。カイ諸島で、日本兵が人に似た水棲生物を見たという筋書きが広く流通している。ただし、同時代の公的記録、標本、撮影資料へは十分にたどれない。名称や細部の伝わり方にもばらつきがある。

そのため、特定の年、人物、目撃回数、身体寸法は確定事項にしていない。後世に伝わる三つの概略だけを扱う。「人と魚の中間に見える」「水辺で動く」「頭や手足に魚類的な要素がある」の三つである。資料の乏しさも示している。作品は、限られた言葉から姿を組み立てたデザイン実験である。

02 / APPEARANCE

姿の解釈

主要要素には、魚のような丸い頭と大きな眼を選んだ。短い褐色の冠毛と、耳の位置にあるひれも加えた。人型の胴には、前腕と脚に続くひれ、大きなみずかきを合わせた。人間の顔や衣服へ寄せず、水中で推進力を得る身体として手足を幅広くしている。青灰色と淡い腹面を使い、冠毛とひれにだけ鈍い褐色を置いた。

03 / PIXEL DESIGN

ピクセルデザイン

24×24の主作品では、頭、曲げた腕、胴、左右へ開く脚を配置した。対角線上へ並べ、立つ人ではなく泳ぎへ移る姿勢に見せた。眼や指は省略し、みずかきの広がりを一つの明るい面として残している。輪郭だけで半魚人型と分かることを優先したため、筋肉や鱗の情報はほとんど持たせていない。

04 / VISUAL STUDIES

補助作品と造形研究

64×64の補助作品では、魚類型の眼と口、冠毛、耳ひれ、胸腹部、肘と膝のひれ、指の間の膜を追加した。主作品と同じ屈曲した姿勢を保ち、細部が増えても人間的な英雄像や怪物的な武装へ寄らないよう抑えている。補助作品は資料の不足を埋める証拠ではなく、造形上の仮説をより読みやすくしたものだ。

オラン・イカンの24×24作品

PIXEL ART / 24×24

特徴を絞り込んだ24×24作品。

オラン・イカンの造形研究用BASE STUDY

BASE STUDY

ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。

BASE STUDYは、限られた言語情報から水陸両用の身体を検討した創作図である。写実的な皮膚、筋肉、指をそのままドット化せず、頭、胸、四肢、ひれの大きな形へ分解した。既存の生物標本を参照して特定種に同定したものではなく、主作品を作るための比率とシルエットの検討資料である。

解像度別ネイティブ作品

05 / FEATURES

特徴一覧

  • 魚類型の顔
  • 短い褐色の冠毛
  • 大きなみずかき
06 / SOURCES

出典・参考資料

このページでは、公開資料で確認できる伝承・証言・研究の内容と、designnodeによる造形の解釈を分けて書いています。未確認生物が実在するかどうか、どの分類に当たるかを判断するものではありません。