背景と記録
スケーリーフットはインド洋の熱水噴出域で知られ、丸い巻貝殻の下を多数の鱗片が覆うという、二層の外形を持つ。低い横長の輪郭と鎧のような足は、一般的な巻貝とは異なる強い識別点になる。学名と分類はWoRMSを基準にし、形態と地域差の補助情報はJAMSTECの研究資料を参照した。
鱗や殻の外観は生息地によって異なり、硫化鉄の被覆を持つ黒い集団だけが種全体の唯一の姿ではない。本作品は黒灰を基調にしつつ、黄土と白いハイライトを混ぜて差を示した。標本写真の鱗を一枚ずつ写すのではなく、殻と鱗足の量の関係を独自に再設計している。
姿の解釈
横向きの低い姿勢で、上段に単純な渦巻殻、下段に扇状へ広がる大きな鱗足を配置した。黒灰、鉄黒、黄土、淡い灰を使い、鱗足を殻より大きく見せている。鱗一枚の結晶構造や特定産地だけの表面色は描き込まず、硬い層が密集する輪郭を残した。
ピクセルデザイン
24×24では、殻の円と鱗足のぎざぎざした水平面を上下に分けた。鱗はすべて同じ反復にせず、大きさと向きを少しずつ変えて装甲の厚みを作る。四〜五色の不透明な面だけで、黒色型を基調としながら白系の個体差も読み取れる配色にした。
補助作品と造形研究
64×64の補助作品では、殻の渦、殻口、重なる鱗の前後関係、足の低い接地面を追加した。24×24の単純拡大ではなく、鱗片のリズムを別に組み、細部が増えても巻貝殻と鱗足の二層構造が最初に見えるよう抑えている。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
BASE STUDYは、丸い殻の重量を多数の鱗が支える比率を検討した独自図である。特定の標本写真や産地の配色を再現せず、黒系と淡色系の両方を連想できる中間的な面構成へ整理した。ドット作品では表面の細かな結晶感を捨て、殻、殻口、鱗足の三要素へ圧縮した。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
スケーリーフットの64×64作品の特徴を引き継ぎ、主要形状を追加したネイティブ128×128作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
スケーリーフットの構造と質感情報を増やしたネイティブ384×384作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
スケーリーフットの形態・立体・陰影を最も詳しく描いたネイティブ768×768作品。
特徴一覧
- 単純な渦巻殻
- 足を覆う多数の硬い鱗
- 低い横長の二層シルエット
出典・参考資料
- Chrysomallon squamiferum taxon details World Register of Marine Species ↗
- スケーリーフットの地域差に関する研究発表 海洋研究開発機構(JAMSTEC) ↗
このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・形態・観察情報と、designnodeによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や映像を転載したり、そのまま模写したりはしていません。深海の映像は照明で色が変わるため、写っている色をそのまま体色として扱ってはいません。