背景と記録
山形県公式観光サイトは、大鳥池を朝日連峰以東岳の麓にある山上湖として紹介する。幻の巨大魚タキタロウが棲むといわれる場所としても案内している。山深い湖の環境と巨大魚の物語は、地域の魅力の一部になってきた。ここでいう幻は、生物学的な未記載種の確認を意味しない。
林野庁東北森林管理局の記事は、過去資料を読み解いた仮説を紹介している。40〜70センチほどの特徴的な魚も、タキタロウと呼ばれた可能性がある。白い斑点を持つ大きなイワナも手掛かりの一つである。作品では、巨大魚の伝承と現実の魚らしい形を重ねた。
姿の解釈
大きく鈍い頭、厚い胴、背から体側へ散る淡い斑点、大きな背びれと胸びれ、幅広く力強い尾びれを主要要素にした。口や歯を怪物的に誇張せず、冷水域の魚を思わせる実在感を残している。褐色、オリーブ、金茶、淡い腹面の組み合わせで、山上湖の深い水に馴染む色調へ整えた。
ピクセルデザイン
24×24の主作品では、頭の大きさ、背の厚み、尾びれの幅が一目で分かる横長のシルエットを作った。斑点はすべて描かず、体側に少数の明色を置いて特徴を示す。ひれは背景に溶けない角度へ広げ、胴の中心に最も明るい帯を通すことで、魚らしい左右方向の推進感を残した。
補助作品と造形研究
64×64の補助作品では、眼、口、えらぶた、背びれと胸びれの条、斑点の大小、尾びれの分岐を追加した。BASE STUDYの写実的な質感をそのまま縮小せず、16色以下の硬い面へ整理している。主作品が巨大魚の重い輪郭を示し、補助作品が魚としての構造を補足する関係にした。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
BASE STUDYでは、イワナやサケ類を思わせる魚体を基礎にした。伝承上の大きさを感じる頭部と、厚い胴の比率を検討している。ドット化では鱗を省き、斑点、えら、ひれ、尾の大きな区切りへ変換した。地域の物語を造形へ移すための中間資料である。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
タキタロウの64×64作品の特徴を引き継ぎ、主要形状を追加したネイティブ128×128作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
タキタロウの構造と質感情報を増やしたネイティブ384×384作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
タキタロウの形態・立体・陰影を最も詳しく描いたネイティブ768×768作品。
特徴一覧
- 大きな頭部
- 斑紋のある厚い胴
- 力強い尾びれ
出典・参考資料
このページでは、公開資料で確認できる伝承・証言・研究の内容と、designnodeによる造形の解釈を分けて書いています。未確認生物が実在するかどうか、どの分類に当たるかを判断するものではありません。